2017年3月実施 通訳キャリア・アップセミナー アフターレポート

  • 2017.05.25 Thursday
  • 17:30

今回の「通訳キャリアアップ・セミナー」のスピーカーは、サイマル・ビジネスコミュニケーションズ(SBC)のコーディネーター2名と、サイマル・アカデミー卒業生であり現役通訳者の3名。通訳者に求められるスキルや職務経歴書の書き方、通訳業務の形態、実際の現場の様子をお話していただきました。ブログではその当日の模様をお届けします花

 

 

Docomo120第1部Docomo120SBCコーディネーターより

 

『通訳者に求められるものって?』


 

通訳とは人の言うことをよく聞いて、正しく理解し、分かりやすく明瞭に、自然な言葉で聞く人に伝えること

…サイマル・アカデミーの創設者の一人である小松達也先生の言葉です。「英語ができる=通訳ができる」ではありません。スピーカーが何を伝えようとしているのか、そのメッセージを掴むことが重要です。そのために必要なのは、語学力知識の両方であり、それを通訳という形にするために専門訓練が必要になります。そして、言葉だけでなく物事に対して興味を持ち、常に学ぶ姿勢が不可欠。

 

また、フレキシブルな対応力、コミュニケーションスキル、ビジネスマナーといった、いわゆる「ヒューマンスキル」も通訳者に求められる大事な部分です。

 

 

『意外と知らない!職歴書の書き方』


 

情報があふれている現代。ネットを探せば、職歴書の書き方サンプルはたくさん見つかります。でも通訳に特化したサンプルはなかなかないもの。人事担当者に読みたいと思わせるコツは何なのでしょう?

 

まずは、基本的なところで、見栄えをよくすること。誤字脱字、スペルミスをなくすことはもちろん、レイアウトやフォント、年号などをそろえることが実は重要なのだそうです。これができていないと、実際の仕事の場面でも雑なんだろうな、と思われてしまうのだとか。思わぬところで人柄が出てしまうものなのですね。

 

また、通訳関連の職歴書としては、実際の通訳・翻訳の業務経験はもちろん、経験の少ない方は語学を使ったボランティアやコミュニケーションサポート経験もアピールポイントになるとのこと。そしてスクールでの訓練経験なども、ぜひ明記するようにとのアドバイスがありました見る

 

 

 

 

Docomo120第2部Docomo120現役通訳者より

 

『私は通訳になる。絶対なる』


 

今回お話をいただいた松田香織さんは日本生まれ、日本育ち富士山。通訳に憧れはあったものの、なかなか踏み出せず、日系企業に新卒で入社。その後、カリフォルニア州の農務省インターンを経験後、ようやく一念発起してサイマル・アカデミーの体験レッスンに参加。そこで、なんておもしろい世界なんだと開眼し、はまったのだそうです。

 

松田さんの勉強法は「量をこなすこと」。出勤前にシャドーイングをしたり、初見のyoutubeやpodcastで訳出の練習、会社がアカデミーに近かったこともあり、就業後にアカデミーで自習をすることも。「自分の中にないものは出てくる訳がない」と、知識を増やすこと、そして瞬発力を鍛えることを重視したそうです。加えて、発音矯正のために、英文を音読して録音、それを前もって用意しておいたオーディオブックの音声と比較して確認などもしていました。

 

そして、アカデミー在籍中にインハウスで通訳の仕事を開始。少し早いデビューでしたが、「いずれ自分は通訳になる、だったら早いうちに」と積極的に行動したのだそうです。

 

 

『インハウス、プール制、フリーランス』


 

ところで、通訳業務の形態はいろいろありますが、どのように違うのでしょうか?

 

まず、インハウスは1つのことをとことんやりたい人にオススメ。また、万一うまくできなくても次のチャンスがあります。ただし、会社によっては長時間1人で担当しなければならないことも。

 

プール制はどの部署に行ってもピンポイントの話が多く、最初の2-3ヶ月はまったく歯がたたないこともあったそう。いろいろな人の話を聞いたり、資料を読み込んで、キャッチアップすることができれば、社内のこともよく分かり、楽しい現場だそうです。

 

そして、フリーランスは様々な現場に行き、常に勉強することで、どんどん自分を向上させることができます。ただし、その分、お給料や生活は不規則。すべて自分でマネージメントしないといけません。

 

 

『アカデミーでよかった』


 

アカデミーの授業では、現場と同じように資料や単語リストを先にお渡しており、予習は必須。これが実際の現場でも役立っているのだそうです。スクールに通ったことのない通訳者の場合、事前資料があることに驚く方もいるそう。ですが、アカデミー生は普段から準備の仕方が分かっているので、しっかり勉強して自信を持ってパフォーマンスをすることができます。

 

そして、松田さんによると通訳業界では「サイマル・ブランド」への信頼があり、アカデミーでの訓練経験の有無で選んでくれる企業もあるそうです。

 

 

『challenging, but rewarding』


 

様々な経験を経て、現在に至るわけですが、これまで未経験の分野やびっくりするような現場もあったそう。トンネル建設現場では「山の神様に女性が立ち入っていいか確認が必要」だったり、謎のギャグを飛ばすスピーカー楽しいひらめきに戸惑ったり、外国人の「キムラさん嬉しい」「コムロさん男」が聞き取れない、なんてエピソードも。

 

そして、印象的だったのは、松田さんが通訳者としてデビューしようとしていたまさにその日、あの3.11が起こったのだそうです。次の就職先として決まっていたはずの通訳者のポジションは白紙になり、またイチから就職活動はやりなおし。それでも、必死でしがみつき、まわりの人に助けてもらいながら、一生懸命努力を怠らずにきたからこそ、現在につながっているのです。そして、これまでの努力があるからこそ、また新しい現場を楽しむことができるのではないでしょうか。

 

今回お話を伺った松田さんは帰国子女ではなく、アカデミーで通訳を学び、インハウスを経てフリーになったというご経歴。参加者の方も身近に感じることができたようで、非常に有意義なセミナーとなりました。

 

 

見る参加者の声聞き耳を立てる

・実際にSBCの方、現役通訳者の方のお話を普段聞くことができないので、今回参加することが出来とてもためになった。

・民間で求められる通訳者に必要な資質、技能について学ぶことができた。

・スピーカーがどのようにキャリアを築いていったのか、流れとして具体的に聞けたので良かった。

・現役通訳者に直接興味があることが聞けた。

 

鉛筆2前回のキャリアアップ・セミナー(2017年3月25日実施)

嬉しいサイマル・アカデミーの通訳者養成コースについて

 

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