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サイマル講師おすすめ勉強法Vol.16: 洋書講読について(2)

サイマル・アカデミー講師陣より、“おすすめ勉強法”をご紹介するシリーズです!今回は、文法・構文から学ぶリーディング(東京)/受験対策コースをご担当の浅尾文恵先生が、前回に引き続き洋書を使った語学力アップ法を教えてくださいました。

「分からない単語は辞書で引いても良いの?」「推理小説でも英語力を高められるの?」という洋書を読む上での疑問にもお答えします

 

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前回、洋書講読について書きましたが、今回はクラスでよく出る洋書講読に関する質問についてお答えする形式で書きたいと思います(いろいろな考え方があると思いますが、ここではその中の一つの考え方だとお考えください)。前回は精読、多読、乱読などどの読み方も重要であり、クラスで宿題にしている洋書講読は、英語力を向上させるための多読を宿題にしていることをお知らせいたしました。

 

洋書講読は、TOEICの点数にある意味比例しているように思えます。洋書を読むようになって、TOEICの勉強を特にしなくても900点突破したなど、長文が早く読めるようになったという報告が多くあります。英検、TOEFLなどでも同じ感想を持たれる方が多くいらっしゃいます

では、洋書講読をしたときに良く出る質問を取り上げてみます。

 

Q1 わからない単語が出てきたら辞書を引かないと読めないので、辞書で調べながら読んでもいいですか?

 

英語力を高めるために読むことを目標とする場合、わからない単語があっても読み進め、大まかな内容をつかめればそれで良しとしてください。逆に言えば、辞書を引かずに読める本を読むことです。ですので、学習者用のラダーブックス、ペンギン、オックスフォードなどのレベル別のリライト版を選ぶと良いです。また内容を知っている本など、例えばハリーポッターや日本の作家の東野圭吾、村上春樹などの英語版を読み、その後、洋書を読むことが好きになり1週間に50ページから100ページを習慣的に読むようになる人も少なくないです。NHKの「ニュースで英会話」の伊藤サムさんが提唱しているのは、やさしい本をたくさん読むことです。自分の身長までとりあえず読みましょう。

学習者用のレベル別の本(レベル3あるいは4)を何冊か読んでいたら、確実に読み方が速くなった実感を持ち、TOEICテストでいつも最後までいかなかったのに、気が付いたら、2分くらい時間が余ったなどの受講生の報告があります(その受講生はそのテストで900点突破してます)。わからない単語が出てきて悔しい思いをして、それを動機にして語彙力を強化してください。

 

Q2 シドニー・シェルダンなど推理小説を読んで英語力を高めることができますか?

 

多読で受講生に人気があるのがシドニー・シェルダンやジョン・グリシャムなど推理小説です。ある程度学習者用のテキストを読み、その後チャレンジとしてシドニー・シェルダンを読み、厚い本を1冊読み終えて自信をつけ、その後洋書講読を習慣化できるようになったという方も多くいます。また、生徒さんの中にもともと洋書を読むのが好きという方もいらっしゃいます。かなり英語力のある方で、昔、英語力を上げるのに洋書を読むことが良いとアメリカにいたときに友人から言われ、シドニー・シェルダンはすべて読み、その後読書が好きになり、今も続けているので身長の2倍以上は確実に読んでいるという方がいます。その方は話すことも堪能です。とにかくわからない単語は必ず出てきますが、読み飛ばせることも非常に力のある証拠です。洋書丸ごと1冊読破、次は身長の高さまで本を読むことを目標にしてください。

 

また、次回は以下の質問についてお答えしていこうと思います。


Q3
 洋書ではなく、新聞や雑誌でもいいですか?

Q4 仕事でマニュアルなど読まなくてはならないので、マニュアルなどでいいですか?

Q5 洋書を読む時間がないのですが、英語力強化のために洋書を読んでいる方はどのように時間を作っているのですか?


<プロフィール>

文法・構文から学ぶリーディング(東京)/受験対策コース講師

浅尾 文恵 

千葉大学教育学部にて、英語学、特に音声学、脳と言語の関係を学び、東京大学にて研究生として、古典ギリシャ語、ラテン語を学ぶ。現在サイマル・アカデミーでは、TOEIC(R)/英検対策コースと文法・構文から学ぶリーディングを担当している。

成人の言語習得過程における文法構文分析力および語彙力養成のため、サイト・トランスレーション、シャドーイング訓練を効果的に学習に取り入れることで、単に点数アップをめざすだけでなく、英語のスピーキング力、ライティング力も身につけることを指導理念としている。

posted by: サイマル・アカデミー | サイマル講師おすすめ勉強法 | 15:52 | - | - |-
サイマル講師おすすめ勉強法Vol.15:段階的な目標設定と小さな成功の積み重ね──検定試験の活用
 

サイマル・アカデミー講師陣より、“おすすめ勉強法”をご紹介するシリーズです♪

今回は、東銀座校中国語通訳者養成コースの櫨博信(はじ ひろのぶ)先生が、

中国語力アップのコツを教えてくださいました。

 

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皆さん、こんにちは。中国語通訳者養成コース講師の櫨博信(はじ ひろのぶ)です。

 

ある一流の日英会議通訳者は「言語学習の成否と密接に関連している要因にモチベーションがある」と語っています。私も、語学力アップのカギは「モチベーション」だと思います。

 

モチベーションを維持する有効な方法は、目標を設定することです。一流を目指すなら、高い目標を設定しなければなりません。目標が低いと、最終的に到達できるレベルも低くなってしまいます。メジャーリーグに移籍した田中投手は、記者会見で「世界一」という目標を掲げました。このような高い目標を持って努力し続けていることが、24連勝という大記録につながったのだと思います。

 

ただし、目標までの距離が長いと、往々にして途中で挫折してしまいます。そこで、最終的な高い目標に到達するために、段階的な目標を設定するとよいと思います。

 

中国語の場合、一流の会議通訳者を目指す方は、中国語検定試験1級の合格を高い目標として設定してはいかがでしょうか。年に数名しか合格しない難しい試験ですが、本気で合格を目指せばかなりの中国語力がつきます。私の場合、中国語の学習開始から1級合格まで15年ほどかかりましたが、その間モチベーションを維持できたのは、自分のレベルに応じて4級・3級・準2級・2級・1級と段階的な目標を設定していたからです(これは当時の級の構成です)。

 

そして、段階的な目標を達成した時には「旅行に行く」とか「高級布団を買う」とか必ず自分に褒美を与えました。目の前にニンジンをぶら下げることも、モチベーションを維持する有効な方法かと思います。

 

現在、私が掲げている高い目標は「一流の日中会議通訳者になる」で、段階的な目標は「毎回の仕事でクライアント様にご満足いただけるよう全力を尽くす」です。

 

皆さんも、サイマル・アカデミーで段階的にステップアップしていただければ幸いです。

 

プロフィール

櫨博信(はじ ひろのぶ)

愛知県出身。名古屋大学経済学部経営学科卒。自動車メーカー等の勤務を経て、2006年にフリーランス転向。20123月にサイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース同時通訳科を修了し、活動領域を放送・会議通訳へと拡大。通訳案内士と中国語検定試験1級の資格を保有。現在、杏林大学大学院博士前期課程(国際言語コミュニケーション専攻)に在籍(20143月修了見込み)。

posted by: サイマル・アカデミー | サイマル講師おすすめ勉強法 | 13:50 | - | - |-
サイマル講師おすすめ勉強法Vol.14: 洋書を読んで語学力アップ−多読・速読の力を養うための洋書講読−
サイマル・アカデミー講師陣より、“おすすめ勉強法”をご紹介するシリーズです!今回は、文法・構文から学ぶリーディング(東京)/受験対策コースをご担当の浅尾文恵先生が、洋書を使った語学力アップ法を教えてくださいました。
読書にぴったりなこの季節、洋書にチャレンジしてもすぐ挫折してしまう…という方もぜひご覧ください

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英語を読むときに、その読み方には、精読、多読、速読、乱読といろいろありますが、すべて必要な読み方です。

 

いつも辞書なくしては読めないとなると洋書を読むこと自体が難しくなり、本は買うものの「ツンドク」になっている場合も多いですね。英語の勉強で、正しく読むことが大切なのは言うまでもないことです。一方、分からない語彙を読み飛ばしても大体の内容を取る多読も必要です。でも正確に読みたい、分からない単語は辞書を引きたいと思われる方は、語彙力強化を心がけてください。今回は、多読することについて、クラスで宿題にしていることを参考にしていただければと思います。多読することで必要なことは、分からない単語があっても、読み飛ばしていける力を養うことです。そのためには、多少読み飛ばしても内容がおえるようなレベルの本を選ぶことが肝心ですね、また、内容を知っている本もOKです。英語ではこうなっているんだと言うことを再認識しながら読む、また途中で分からなくなっても内容についていけるので、最後まで読みとおすことができます。それでも気になる場合は、半年後もう一度読んでみる。(その半年の間に英語力アップしましょう)ラダーブックは本に辞書がついているので、気になる方には良いかもしれません。

 

私のクラスでは、受講生の方には、授業で徹底的に精読を要求してますので、宿題としての洋書多読では、沢山本を読むことを基本としています。伊藤サムさんという方の提唱している、「易しい本を沢山読む」ということが大事だと思います。クラスでは身長まで本を読むように勧めています。そのためにいろいろな報告があります。まったく洋書を読む習慣がなかった方が、3か月後には300ページの洋書を読めるようになり、その後継続して、9ヶ月後には、1メートルまで読まれた方もいます。(現在進行中です)

「本を読んでいる人の話は面白い」というも真実ですね。英語を話すときのトピックにも本からの知識があると話が広がりますね。

 

どんな本から読もうか迷われている方に、クラスでお勧めしている本について紹介します。

 

1.学習者用のレベル別になっている洋書から始めてみましょう。

たとえば、Penguin Readers Easystarts  Level 1〜6、ラダーシリーズ(Ladder を一段ずつ上るようにステップアップして読める本のシリーズ)など、学習者用の洋書は、他にもあると思います。このような本は、洋書を読み始めるには良いと思います。2〜3冊読み終えたら、簡単な洋書、あるいは興味のある本を少し難しくても読み進めていくのが良いと思います。

 

2.アメリカの小・中・高の課題図書になっているもののいくつかをご紹介します。

クラスで推薦している本の中には、アメリカの小・中・高で課題図書になっている本もあります。アメリカの学校の課題図書になっているので、日本語の本と同様に、その文化・教養のもとになっている作品と言えます。

 

小学校:

Frog and Toad ( Arnold Lobel )
この本はシリーズになっています。日本の小学校の教科書にも「かえるくんとがまくん」でおなじみのものです。

Matilda ( Roald Dahl )
240ページある本ですが、内容に引き込まれてすぐ読める本です。この著者の作品は沢山あり、人気のある本が多いので、同じ作家の本をどんどん読み進めていく受講生も多いです。Charlie and the Chocolate Factory も Dahl の作品です。

Charlotte’s Web ( E.B.White )
アメリカの小学生ならだれでも知っていると言っても良い本です。同じ著者による本は、Stuart Little など映画化されているものもあります。

 

中学校:

A Christmas Carol ( Charles Dickens )
クリスマスシーズンになると映画がTVでよく放映されますね。この本の原書は難しいので、現代語版にリライトされたものや、Penguin Books の中から選んで読まれた方か良いです。もちろん、洋書をかなり読まれている場合は、原書に挑戦していただきたいと思います。

Holes ( Louis Sachar )
クラス受講生のかなりの方が読んでいます。退屈と感じる方でも100ページ以降はすらすら読めて、最後は、「泣いてしまった」、「電車の中で読んでいて、最後謎が解けたとき思わず大きな声で「そうだったのか」と言ってしまい注目を浴びてしまった」など様々な反応がある本です。かつてAmazon で一番人気だったこともあり、いまだに人気の本です。映画化もされてます。

The Giver ( Lois Lowry )

帰国子女の中には、学校で授業でThe Giver を学んだという受講生も少なくありません。現在、日本の大学でも原書講読の授業で扱っているところも多いです。Holes と異なり、これからの世界での生き方を考えさせる本かもしれません。Holes The Giver の両方を読んだ人は、Holes 派、あるいはThe Giver 派に分かれる傾向があります。

 

高校生:

Shakespeare など古典から、Kazuo Ishiguro など現代までさまざまな本を読むと良いでしょう。高校生の課題図書は、日本でも同じように一般向けの本と同じと考えてよいでしょう。

 

3.クラスの受講生が読んでいる本を紹介します。

人それぞれ好みがあるので、自分の好きなジャンルを見つけるようにしましょう。推理小説が嫌いなのに、英語の勉強に良いから無理に読んでみたが、面白くないし、進まないということもありますし、反対に、勧められて読んだら面白かったので、同じ作家の本をどんどん読む人もいます。自分がどんなシャンルの本が好きかを知るためにも最初は易しい学習者用の洋書から初めて、少しずつ原書で読み進めると良いですね。クラスで人気の作家は、読みやすさと面白さという点で、John Grisham, Sidney Sheldon, Jeffery Archer など推理小説がお好きな方には良いですね。また、現在話題になっているTEDのSpeaker の本なども人気があります。

更に、文化・教養で外せないのが、Bible、ギリシャ神話などですね。

 

次回は、DVDを用いた学習法をご紹介できればと思ってます。リスニング力アップに絶対的な効果があります。

 

<プロフィール>
文法・構文から学ぶリーディング(東京)/受験対策コース講師
浅尾 文恵

千葉大学教育学部にて、英語学、特に音声学、脳と言語の関係を学び、東京大学にて研究生として、古典ギリシャ語、ラテン語を学ぶ。現在サイマル・アカデミーでは、TOEIC(R)/英検対策コースと文法・構文から学ぶリーディングを担当している。

成人の言語習得過程における文法構文分析力および語彙力養成のため、サイト・トランスレーション、シャドーイング訓練を効果的に学習に取り入れることで、単に点数アップをめざすだけでなく、英語のスピーキング力、ライティング力も身につけることを指導理念としている。

posted by: サイマル・アカデミー | サイマル講師おすすめ勉強法 | 13:01 | - | - |-
サイマル講師おすすめ勉強法Vol.13: TEDでしょう!
 

サイマル・アカデミー講師陣より、“おすすめ勉強法”をご紹介するシリーズです♪

今回は、大阪校英語通訳者養成コースの友野百枝先生が、英語力アップに役立つサイトを紹介してくださいました

 

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  TED Ideas worth spreading をモットーに行なうプレゼンテーションは、あらゆる面で優れた教材です。NHK Eテレの「スーパープレゼンテーション」という番組でご存知の方も多いし、その前からファンだったという人も多いことでしょう。私もここ数年は「TEDにはまった」状態で、暇さえあればted.comにアップされている動画からお気に入りを探して学生や知人に薦めています。最近は世界各地でイベントとタイアップしたTEDXも行なわれていて、知り合いのカナダ人の医師が「今度私のトークがアップロードされるので見てね」と知らせてくれ、ますます身近なものになりました。

  TED,T(technology),E(entertainment),D(design)の分野で先端的な話題を提供し方向性を探るためのメディアですが、英語の教材としても優れている理由はいくつもあります。まずは、そのトークの多さと質の高さ、話題の豊富さ、です。少し前に1500本と言われたトークもその後増え続けています。各界の論客が「世界を変えたい」一心で、満身の力をこめて練り上げたアイデアを語る真剣なものもあれば、「娘と15年間NYの同じ街角で彼女を抱っこして撮り続けた写真が父娘の絆を深めたよ」とほのぼの語るお話もありで、飽きることがありません。


  もうひとつは、英語の能力に合わせて多彩な使い方ができることです。人気のトークにはほとんど字幕とトランスクリプトが世界の主要言語でついています。クリックひとつで切り替えできます。まずは字幕をoffにして一度観る、次にわかりにくかった部分を英語のトランスクリプトでチェックする、さらに自分で訳してみて日本語字幕やトランスクリプトと比較する、というステップ方式がお薦めです。こうすると、たった10分ほどの動画で「二度美味しい」どころか、何度でも美味しいのです。


  ニュース番組のように背景が分からないとチンプンカンプンということもありません。どのトークもイントロがそのテーマに誘導してくれ、さらに結論のメッセージに至ります。訛りの強い英語に戸惑うものもありますが、二度目に聞けば内容からトップダウンの聞き方ができて完全に理解できます。最近では「訛りのある英語をどう聞くか?」の教材としてわざと訛りの強いものを探して使ったりしています。


  最後に、「聞くだけの人」からプレゼンターになる人がもっと日本から出て欲しいものです。あるいは、日本語字幕やトランスクリプトを提供する役割に貢献することも有意義でしょう。楽しみながら英語力を磨いてください。

 

プロフィール

友野 百枝

東京外国語大学卒。テンプル大学大学院でM.Ed.(TESOL)取得。政府系団体の通訳者を経て、80年代からフリーランス通訳者に。大阪女学院大学の准教授も務める。
posted by: サイマル・アカデミー | サイマル講師おすすめ勉強法 | 19:08 | - | - |-
サイマル講師おすすめ勉強法Vol.12:フランス語翻訳におけるレベルアップと意外な勉強法
 

サイマル・アカデミー講師陣より、“おすすめ勉強法”をご紹介するシリーズです♪

 

今回は、フランス語翻訳コース基礎科講師の牛場暁夫先生が、フランス語力アップのコツを教えてくださいました。

 

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フランス語翻訳におけるレベルアップ

翻訳はコツコツ時間をかけてやってゆくものですが、その間にははたして自分の語学力がどれだけ進歩しているのか不安にかられるときが時には来るものです。でも、ご安心ください!フランス語の原文と丁寧に付き合ってゆくうちに、ある時意外なほどスラスラなめらかに原文が読めるようになっている自分に気づく時がかならず来ます。

原文を深く、かつ自然に読みとれるようになるということは、フランス語特有の構文なり、リズムなり、流れに慣れることになります。そして、日本語では経験したことがなかった文章表現の多彩さに気づくことにもなります。「ああ、言語によってこんな表現も作れることができるのか!」と驚くことも起きます。言葉で表現することの豊かさを外国語学習を通して発見することにもなります。

こうした段階に来れば、原文を一語一語直訳したり、文法的にバラバラに分解してから訳すのではなく、原文が持つ特有の意味の展開や流れを生きた総体として把握することもできるようになります。

原文はただ読むためにそこにとどまっているものではなくなります。文章に、また行間に潜められていたその息づかいや、声までが伝わってくるし、聞こえてくるのです。こうした自然に流れ、展開される「声」が聞こえてくるようになれば、翻訳する日本語の調子もおのずと定まってゆきます。そうなれば翻訳は、訳者の創造的な感性も盛り込まれる作業となり、訳者の言語のセンスも盛りこむこともできる楽しい実践となってゆきます。

 

フランス語翻訳における意外な勉強法

その1 : 翻訳コースを受講する皆さんにお勧めする意外な学習法のひとつは、音読です。翻訳というと、黙読に終始する作業のように思われ気味ですが、じつは翻訳するテキストを音読してみて、その意味がどのような調子で、どのようなリズムで展開されているか「音」を通して体感してみることも、自然でわかりやすい翻訳をするためには有効な方法です。

例えば、作家アルベール・カミュの原文を読むと、複合過去が多く使われている、その引き締まった文体はすぐに音から伝わってきます。私には、アメリカのヘミングウェイ『老人と海』を英語の原文で読んだ時の感覚も蘇えってきました。こうして音読から得た印象を大切にし、それを翻訳文の基本的なトーンとして表現することは、ただ正確な翻訳というだけではない、優れた「名訳」を生むための有効な手立てともなります。

また、マルセル・プルーストを音読し、また同時に翻訳していて気づいたのは、プルーストのあの長い文体の基本が、どこか往復書簡における声のやり取りに類似しているということでした。彼の文体が長いモノローグに終始しているのではなく、むしろ他者とのある深いディアローグから成り立っているのではないかという印象を音読していて持ちました。日本の優れた書簡文学を読み、そのもっとも優れた呼吸をも取り入れつつプルーストを訳することも、その根源的な息づかいを正しく翻訳するためには有効なことかになるかもしれません。

 

その2:辞書における見出し語の意味の(コア)をつかまえる

  navette n.f. という名詞には、「(織)杼、おさ」、「連絡便」、などの意味があり、またnavette spatiale という表現は、「スペース・シャトル」という意味になります。辞書に載っているこれらの訳語は、それぞれ異なった物を表現していて、互いに何ら関連性を結んでいないように見えます。しかし、navette には、一つの(コア)があり、それは「二地点を往復するもの」です。上述した「杼」にしろ、「連絡便」にしろ、「スペース・シャトル」にしろ、これらは確かにすべて「二地点を往復するもの」です。こうして互いに異なる意味の語義立て同士は共通する意味によって結ばれています。

それぞれの語には核があり、そこから自然な形で多様な意味が派生してきているということはフランス語の場合はよく起きています。語の核を探しあてれば、翻訳する際に辞書の載っていない訳語を見つけようとする際に役立ちます。辞書を急いで「ひく」だけでなく、時には核を探しつつ「読む」ことも必要だし、思わぬ発見をすることも可能になります。

特殊辞典にも載っていない専門用語を訳出する際にも、こうして語の(コア)を把握しておくことは役に立つことがあります

 

プロフィール

牛場暁夫

サイマル・アカデミーフランス語翻訳者養成コース基礎科 講師
慶応義塾大学文学部名誉教授としても活躍中

posted by: サイマル・アカデミー | サイマル講師おすすめ勉強法 | 15:27 | - | - |-
サイマル講師おすすめ勉強法Vol.11:志同道合

サイマル・アカデミー講師陣より、“おすすめ学習法”をご紹介するシリーズです♪

今回は、大阪校中国語コースの張洪澍先生に語学学習のヒントを伺いました!

 

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仕事をしながら、また家庭や子育てとの両立をしながら、サイマルに通い勉学に励んでいる受講生の皆様に、僭越ながら、私の体験を少しご紹介したいと思います。

 

大学院修士課程2年目に入った頃、サイマルの通訳コース本科兇任諒拔を始めました。卒業論文の仕上げに向け、データ収集や調査に大量の時間を割かなければならない、論文がうまくいかない、スランプに陥る大変な時期でした。それでも毎週日曜日サイマルでの勉強は、私にとって良いリフレッシュとなり、刺激的でした。目が回るくらい多忙な1年間でしたが、本科兇鯡技に修了できた時、言葉では言い表せない、達成感と充実感を味わうことができました。

 

サイマルを修了した、その年の9月に出産し、しばらく勉強ができない、仕事もできないと内心焦っていました。そんな時に、サイマルで知り合った友人(子育て&人生の先輩でもある)が勉強会を開きませんかと、提案してくださり、わざわざ家まで来てくれて、お互い最新のニュースや新聞を持ち寄り、定例の勉強会を開くようになり、そのうち、同じ赤ちゃんを持つ母親を集めて、家で中国語も教えるようになりました。

 

振り返ってみると、中国語を使って現役で活躍されている友人たちの支えと刺激があったからこそ、子どもが保育園に入所できるまでの2年間、隙間時間を利用しこつこつと勉強を続け、何とかサイマルで身に付けた感覚を鈍らせずにやってこられたのでしょう。

2年前から憧れのサイマルの講師になり、意欲もレベルも高い学習者を相手に、「教学相長」を実感し、「天天向上」を目指しています。

目の前にある勉強、仕事の一つ一つ、身近にいる人の一人一人に真摯な気持ちで向き合っていけば、人生の輪が少しずつ広がっていくような気がします。

どうかみなさんにも、「志同道合」の仲間に恵まれますように!

 

 

プロフィール

張 洪澍

中国語講師・通訳者

大阪大学大学院文学研究科修了。中国の大学で3年間日本語講師を勤めた後、来日。大手企業の中国語講師、県立国際中学校の中国語講師、サイマル・アカデミーの中国語講師と通訳者として活躍中。

posted by: サイマル・アカデミー | サイマル講師おすすめ勉強法 | 09:36 | - | - |-
サイマル講師おすすめ勉強法Vol.10:Improving Listening Using News Reports

サイマル・アカデミー講師陣より、“おすすめ学習法”をご紹介するシリーズです♪

 

今回は、英語コース講師のMark Twyman先生が、リスニング力アップに効く勉強法を伝授してくれました!

 

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Using news reports to improve listening needs time and care but is possible. It is probably most suitable at intermediate and advanced levels.

 

You will need some technology: either access to satellite news channels and a recorder (HDD) or access to news channels via the Internet. The reason for this is that the news reports will be used for intensive listening so you will need to watch and listen several times.

 

Firstly, you need to select a report to work with. As a general rule it should be between two and three minutes long and ideally not headline news, probably about the 3rd or 4th story. After choosing a report to  work with, you should view the report without sound and note down people, places and actions. After watching the whole report, you should write a sentence explaining what you think the report is about. Then listen to confirm the story.

 

The next stage is to begin the intensive listening stage. You need to listen a couple of times and note down information, particularly facts, figures and main actions. Then review your notes and think about how the whole report progresses, that is, how the report is divided up into different sections.

 

The final intensive listening involves confirming chronology (when things happened or will happen) and modality (the likelihood of something happening and hypothetical past, present and future actions).

 

After this, you need to write a sentence containing the main information of each section. Together, these should form a coherent summary of the report.

 

A final activity you can do is to listen for words and expressions you can’t either hear properly or understand, try to note them down (or refer to a transcript if you are using a website) and check the meaning.

 

Good luck and happy listening!

 

Mark Twyman

Nationality: British

Major: Sociology & Education & MA in Applied Linguistics
Hobbies: Art, music, books, cooking, movies and modern dance

posted by: サイマル・アカデミー | サイマル講師おすすめ勉強法 | 15:46 | - | - |-
サイマル講師おすすめ勉強法Vol.9:Comment développer ses compétences en français ?
 

サイマル・アカデミー講師陣より、“おすすめ学習法”をご紹介するシリーズです♪

 

今回は、上級フランス語コース講師のEliane Cloose先生が、フランス語力アップのコツを教えてくださいました。

 

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À la différence de l'anglais auquel les occasions d'exposition sont nombreuses (films en version originale à la télévision, émissions pour apprendre l'anglais, contacts avec des anglophones au Japon), les étudiants en français se sentent souvent isolés et n'ont plus aucune occasion d'entendre du français une fois la classe terminée.

 

Il est donc important de savoir s'entourer d'un "environnement francophone" autant qu'on le peut, même si on a moins de moyens qu'avec l'anglais. Mais ces faibles moyens sont aussi une force ! Au lieu d'écouter de nombreuses émissions ou de voir de nombreux films, si vous regardez plusieurs fois le même film ou que vous écoutez très souvent la même chanson française, vous aurez beaucoup plus de chances de mémoriser de nouveaux mots et de nouvelles constructions grammaticales, grâce à la répétition.

 

Ne négligez pas non plus les nouveaux médias, notamment Internet. Le français qu'on utilise sur les sites web et les blogs y est souvent plus simple que le français "classique" de la littérature, et c'est un bon moyen d'apprendre une langue contemporaine, car le français évolue constamment. Nous-mêmes, Français expatriés depuis plusieurs années, continuons à consulter Internet et à regarder la télévision, non pas pour "apprendre le français", mais pour nous tenir informés des nouvelles terminologies et pour pouvoir suivre des conversations avec de jeunes francophones sans être perdus (lost in translation !).

 

Analysez enfin vos forces et vos faiblesses afin d'étudier le plus efficacement possible. Vous mémorisez mieux les choses que vous lisez ou écrivez que celles que vous entendez, votre mémoire est plus visuelle qu'auditive ? Constituez-vous des listes de vocabulaire que vous recopierez plusieurs fois, et privilégiez l'auto-évaluation. Faites-vous des mini-tests, comme le ferait le professeur, pour assimiler petit à petit de nouvelles structures.

 

Et enfin, dès que vous le pouvez, pensez en français dans votre vie quotidienne ("où ai-je mis mes clefs", "quelle heure est-il", "qu'est-ce que je vais faire à manger ce soir", etc.). Commencez par de petites phrases très simples, et vous verrez qu'avec un peu d'entrainement, vous arriverez à penser presque toute la journée et sans effort, en français, voire même un jour à rêver en français !!!

 

Bon courage à tous !

 

サイマル・アカデミー
通訳者をめざす人のための上級フランス語 講師
Eliane Cloose

パリ出身。仏語教授法修士。グルノーブル第3大学院終了(法律、経済、金融)

慶応義塾大学、青山学院大学、明治大学、日仏学院等でも教鞭をとる。

posted by: サイマル・アカデミー | サイマル講師おすすめ勉強法 | 12:50 | - | - |-
サイマル講師おすすめ勉強法Vol.8:耳で訳す翻訳
 

サイマル・アカデミー講師陣より、“おすすめ学習法”をご紹介するシリーズです♪

 

今回は、英語翻訳者養成コースの沢田先生が、実務翻訳者をめざす方々に向けてスキルアップの秘訣を教えてくださいました!

 

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「おすすめ学習法」というテーマに沿って、実務翻訳者である私自身が実践し、効果を実感した方法についてお話したいと思います。

 

実務翻訳者は英語力に加えて、豊かな日本語力や高いリサーチ力も求められます。こうした翻訳力をアップさせる方法は、個人の学習段階によって異なりますが、個人差に関係なく、どなたにもお勧めしたい方法があります。

 

翻訳に取りかかるとき、まずは原文を読みますが、皆さんは黙読と音読のどちらで原文を読んでいるでしょうか。私がお勧めするのは音読です。音読効果の科学的根拠については研究者にお任せするとして、私自身の体験では、字面を目で追う黙読よりもはるかに頭に入ってきます。

 

音読しているときにこの単語の意味は何だろう、とか訳語はどうしよう...などと心配しないでください。ここで大切なことは原文のリズムを耳から入れて、原著者と同じ思考の流れをつかむことです。例えば、英語ではwhichthatを使って新情報を次々と追加していきますが、黙読の場合ですと学校英語に慣らされている私たちは、ついつい後ろから前へと訳して理解しようとしがちです。でも音読していれば当然、頭から順番に理解していくことになりますから、原著者と同じ思考の流れをつかむことになります。また分詞構文が使われている場合、適宜、接続詞を補う必要がありますが、これも声に出して読んでいると、自然に何が適切か分かってきます。これもやはり原著者と同じ思考をしているからだと思います。

 

この耳からの理解をさらに高める方法として、英語のニュースを聞くということもお勧めしたいと思います。短い時間で構いません。CNNBBCなどの時事ニュースを聞くことで英語力が向上することはもちろん、英語のリズムをつかむことで訳文にも抑揚がつき、最終的に翻訳の質の向上にもつながります。翻訳は目、通訳は耳、そんなイメージがあるかもしれません。でも、「耳で訳す翻訳」を一度試してみてはいかがでしょうか。

 

 

サイマル・アカデミー 翻訳者養成コース(英日産業翻訳)講師

沢田 陽子

津田塾大学卒業。英系証券会社、米系コンサルティング会社等を経て実務翻訳者となる。イギリスにて応用翻訳学修士号を取得。サイマル・インターナショナルの英日実務翻訳に従事。

posted by: サイマル・アカデミー | サイマル講師おすすめ勉強法 | 11:10 | - | - |-
サイマル講師おすすめ勉強法Vol.7:勉強法以前
  

サイマル・アカデミー講師陣より、“おすすめ学習法”をご紹介するシリーズ♪

今回は、中国語通訳者養成コースの及川先生に語学力アップの秘訣を
教えていただきました!

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虎ノ門校のころ、担当クラス以外の生徒さんから地下鉄の駅でいきなり話しかけられたことがある。かなり深刻な表情で「いくらやっても聞き取りができない」と訴えられた。

 

私自身はかつて中国関係の仕事をしていて、中国人のスピーチや現場の通訳を聞く機会が比較的あり、音感の形成という部分ではあまり苦労せずに来てしまったので、適切な答えができなかった。最近、この生徒さんのことを時々思い出す。

 

英語ならば、日本人の場合、カタカナ語の弊害が考えられるが、中国語でも、文字面で意味をとるくせをつけてしまうと、かえって音感が育たなくなる「漢字の落とし穴」ということが以前から言われている。あるいは、この生徒さんにもその問題があったのかも知れない。

 

しかし、思いつめたようなあの時の表情を思い返すと、この生徒さんは何か苦手意識のようなものに捕らわれていたのではないか、とも思う。やらねばとは思っても苦手意識が先にたって身が入らない。したがって身に付かずに苦手意識がさらに高じる。そんな悪循環にはまっていたのではないだろうか。これは、勉強法というより、心理の問題だと思う。

 

心理学の問題解決がしばしば問題の所在をちゃんと認識することであるように、苦手意識も、それを感じている自分自身を直視することだろう。直視しながらディクテーションやリピート等の音感形成の訓練を続ける。ここで大事なのは、焦って背伸びして難しい素材に飛びつくのではなく、やさしい手ごろなものを確実に消化して、達成感を積上げて行くことだろう。ノイズにしか聞こえなかったものが、アウトラインくらいは取れるようになる、どんなに不毛に感じてもそこまでやり通すことだ。言葉の本来の訓練は、アウトラインが取れるようになって、そこから始まる。背伸びしないためにも、言葉の訓練で大事なのは、自分と正面から向き合うことだと感じる。

 

サイマル・アカデミー 中国語通訳者養成コース講師

及川 勝洋

1950/02/17生まれ

1974年に日本中国友好協会全国本部に勤務。仕事上、必要を感じ1975年から中国語の勉強を開始。「ニイハオ」の「ニイ」も知らない完全白紙状態からのスタートだった。19801982年まで北京語言学院に留学、帰国後フリーで通訳を始める。サイマル・アカデミーには1983年から通い始める。 1985年にサイマル・インターナショナルから初めて会議通訳の仕事を受ける。

以後、現在に至るまでサイマル・アカデミー講師も務める。

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